国家としての宇宙戦略論
最近読んでいるのってこの手のモノが多いですね。
小説というかフィクションに興味がないというわけではありません。
今回はコレ↓
映画「はやぶさ」が公開されることで宇宙への感心は高まっていくでしょうが、国家として宇宙へどう出て行くか、どう活用すべきかを論じている一冊です。なんか大学の教科書っぽい見てくれでもあります。
この書で中心となっているのは河井克行(自民党)衆議院議員です。志方俊之氏も寄稿してます。
ま、ざっと読んでみました。各章で共通しているのは、わが国の宇宙開発がイマイチ発展していかない主たる理由として「官の縦割り行政の弊害と前例重視の姿勢」にあるということでしょう。そこが他国と差が開いていく原因なのでしょう。
この中で一番興味深かったのは中須賀真一・東大教授の「中・小型衛星の将来展望」で、「本来日本の技術は小さくても高機能なものを開発するのが得意なはずで、なぜ衛星は逆に大型化していくのか?小さな衛星でもいいのではないか?」をコンセプトに研究を進めている点です。また、わが国の宇宙開発の分野では一度失敗すると次までにかなりのブランクが出来てしまうが、失敗を恐れず中小の衛星をどんどん打ち上げてみてはどうかとの提言もされています。
そして真打ち、といったらおかしいのですが、先般制定された「宇宙基本法」に深く関わられているのが青木節子・慶応大教授の「21世紀の宇宙開発・利用における平和利用原則」でしょう。この章は一番難しいのでまた繰り返し読み返してみる必要がありそうです。
「国防」に深く絡むものであり、一部左翼系団体などは「宇宙の軍事利用につながる」と反対しているようですが、今やわが国のインフラは大きく衛星に依存の方向へ向かってます。どこかの国のように衛星破壊兵器を見せびらかしてドヤ顔している現状を鑑みるに、わが国のデータ収集を行う衛星を守るための衛星が必要なのは自明の理です。
「はやぶさ」をこれから見に行かれる皆さんにも、この書は是非目を通して頂きたいと思います。
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